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【民泊オーナー必見】ゲストに「追加清掃費用」は請求できる?トラブル回避のためのポイント解説

  • 執筆者の写真: 富香 松井
    富香 松井
  • 6月28日
  • 読了時間: 5分
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民泊を運営していると、ゲストの利用状況によっては通常の清掃では対応しきれない

「特別な汚れ」「大量のゴミ」「設備破損」などに直面することがあります。

そんな時、オーナーとして疑問に思うのが、


「これって追加清掃費を請求していいの?」

今回は、民泊における追加清掃費用の請求可否と、トラブルにならないための対策や明記方法について、実務視点で詳しく解説します。




1. 基本ルール|ゲストに追加請求はできるのか?

結論から言えば——明確な根拠があり、事前に「ハウスルール」や「宿泊規約」に

記載されていれば、追加請求は可能です。


たとえば:

  • 通常清掃を超える著しい汚損(壁のシミや嘔吐の処理など)

  • 大量のゴミの放置

  • ペット同伴の禁止破り

  • 室内喫煙などのルール違反


これらは「特別清掃費」や「罰則金」として、追加請求が認められるケースが多いです。





2. 追加清掃費をめぐるトラブル事例


❌ ケース1:明記していなかったため拒否された

あるオーナーは、室内でゲストが焼肉をして臭いが残ったため、脱臭・リネン洗い直し費用を請求しましたが、ハウスルールに明記がなかったためAirbnb運営側に却下されたという事例もあります。


❌ ケース2:請求金額が曖昧で揉めた

別の事例では、「通常清掃では落とせない汚れにより追加料金を請求」としたものの、

金額の根拠がなくゲストと揉めてレビューが低下したケースも。


→ これらからわかるのは、明記 × 証拠 × 根拠の3点セットが非常に重要だということです。




3. トラブルを防ぐために準備すべきこと


✅ 1. ハウスルールに明記する


例文:

「通常の清掃基準を著しく超える汚損(例:嘔吐、飲みこぼし、油汚れ、ペットの粗相など)があった場合、別途特別清掃費用を請求いたします。
費用目安:5,000円〜30,000円(状況により見積)」「喫煙・ペット禁止を破った場合、清掃・脱臭にかかる費用を全額ご請求いたします。」

✅ 2. OTA側の「追加料金欄」に登録しておく(AirbnbやBooking.comなど)

プラットフォームによっては「特別清掃費」の項目を登録できる機能もあります。明示的に金額や条件を入力しておくことで、レビュー悪化や運営側トラブル防止になります。


✅ 3. 清掃時の写真記録

トラブルがあった場合に備えて、清掃前後の写真を記録することが重要です。証拠としてゲストへの報告や、OTA運営への説明材料になります。


✅ 4. 可能であれば「清掃費別契約書」も活用

特に長期滞在や法人向け民泊では、チェックイン時に「別途清掃費用の発生可能性」を明文化した文書を一筆交わしておくとさらに安心です。





4. Airbnb・Booking.com ではどうなっているの?


【Airbnb】

  • 「追加清掃費」は事前にホスト設定が必要

  • トラブルが起きた場合、証拠提出によりゲストへ「請求リクエスト」機能で対応可能

  • 明文化されていない項目については、原則支払い義務は認められにくい


  • サービス料・清掃料は「事前表示」のみ

  • 利用規約で定められていない金額は請求できないため、事前記載が必須




5. 実務に役立つ追加費用の“目安リスト”

状況

想定請求額(目安)

備考

嘔吐処理・血液などの清掃

5,000〜20,000円

専用洗浄や脱臭作業が必要な場合

ペット持ち込み禁止違反

10,000〜30,000円

清掃+リネン交換費を請求可

室内喫煙

5,000〜15,000円

脱臭作業・リネン交換含む

ゴミ大量放置

3,000〜10,000円

清掃人員追加の場合あり

※あくまで目安です。実際は現場状況により判断



❗「明記すればOK」ではない?

例えば、ハウスマニュアルやハウスルールに以下のように記載しているだけでは不十分です:

「過度な汚れがあった場合、別途清掃費を請求します。」

このような一文があっても、ゲストが実際にそのルールを把握していたかが重要となります。

つまり、“明記していること”と“ゲストがそれを認識している状態”は別という点が非常に重要です。


🔍 ゲストに明確に伝えるために有効な手段

以下のように、ゲストの目にしっかり届く形で提示することがトラブル回避の鍵です:


  • 宿泊前のメッセージ(Airbnbの事前連絡)で再度案内

  • ハウスマニュアルだけでなく、室内に印刷物を掲示(冷蔵庫や洗面台近くなど)

  • 宿泊初日の案内で、追加費用が発生する具体例を軽く触れておく

📌 例:「嘔吐、タバコ、油汚れなどによる異常な汚損は追加清掃費(実費)を請求する場合がございます」など


これにより、後からの請求にも「説明した内容に基づいて対応しています」と主張できます。



6. まとめ|「請求できるか」より「請求してトラブルにならないか」を

意識

追加清掃費を請求できるかどうかは、事前の準備次第です。


  • 明文化し、ゲストがそれを認識している状態を作る

  • 写真で証拠を残す

  • OTAにも登録しておく

  • 金額の目安もはっきりさせておく


これらの工夫をしておけば、万が一トラブルが起きた場合でも落ち着いて対応でき、レビューや信頼の低下も防げます。



🔍 POWERでは…

当社POWERでは、清掃スタッフが作業前後の写真報告を徹底しており、

万一のトラブルにもオーナー様と連携して丁寧に対応します。

アメニティの破損・汚損、清掃困難な状況なども逐一報告&相談できる体制を整えています。


「現場で困ったら相談できるパートナーが欲しい」そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください!

 
 
 

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